電子情報通信学会 研究会発表申込システム 研究会 詳細情報 |
|||||||||||||||
スケジュール情報 | |||||||||||||||
|
|||||||||||||||
開催案内 | |||||||||||||||
我々人間は,視覚から得られる情報により,物体の「質感」を瞬時に理解することができます.具体的には,その物体の材質,堅さや柔らかさ,表面の粗さやなめらかさ,さらには食品の鮮度など,様々な情報を網膜像より認識・予測することができます.近年,コンピュータビジョンやパターン認識の分野では,材質認識や物体認識,品質管理などを目的として,質感を理解・認識しようとする試みが行われています.しかし,画像は反射特性や形状など物体そのものの性質だけでなく,照明条件や視点の変化などの影響を大きく受けるため,画像のみから物体の性質を求めたり質感を予測したりすることは,困難であることが知られています.一方,心理物理学分野においては,画像の輝度ヒストグラムと物体の光沢度の関係のように,低次の画像特徴と質感の間に強い関係があることが示唆されています.また,ディープラーニングを用いた物体認識に代表されるように,脳に近いメカニズムの工学的な有用性にも注目が集まっています.しかし,心理物理学や脳科学などにおいても,人間の質感認知の特性やメカニズムについては研究が緒についたばかりであり,今後の工学・心理物理学・脳科学などの多分野の連携や学際的な研究がますます重要視されてきています. そこで,CVIM研究会,PRMU研究会,MVE研究会,SIG-MR研究会では,この「質感」についてより深く理解し,このような難しい課題に対してどのように取り組むべきかを議論する場として,テーマセッション「質感の計測・認識・提示」を企画致しました.本テーマセッションでは,視覚のみならず触覚や聴覚を含む質感認知のための計測手法や認識手法に加えて,質感の提示手法に関する研究発表を幅広く募集致します.また,これらの分野で先駆的研究を行われている方々の招待講演も予定しております.奮ってご投稿・ご参加下さいますようお願い申し上げます. PRMU研究会では,特に,質感の認識に関する研究発表を幅広く募集致します.質感認識手法そのものだけでなく,質感認識のためのデータセット構築,一般物体認識との接点,および,脳の機能をモデル化した機械学習アルゴリズムなども歓迎致します. また,社会課題テーマとして,「災害」に関する研究発表も募集致します.地震や竜巻等の自然災害に対して,災害の検知や予測といったことは行われていますが,PRMUで発表されているような、より高度な技術を活用する余地がまだあります.また,災害が起こった後のインフラ機能停止や,多様化する社会の中で正しい情報が伝わらないことによる社会情勢の不安定化を解消するための研究など,災害と社会の両方を見据えて自然災害に抗うための技術についての発表を募集致します. もちろん,これら二つのテーマセッションに限らず,一般セッションの研究発表も募集致します.この機会を,個別の研究会の枠を越えた議論の場としてご活用いただけましたら幸いです. |
|||||||||||||||
[研究会発表申込システムのトップページに戻る] |