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| 講演抄録／キーワード | ||
| 講演名 | 2009-10-29 15:00 物体の心的操作における多重の参照枠 ○朝倉暢彦・乾 敏郎（京大）  HIP2009-78 |
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| 抄録 | （和） | 物体の心的表現やその空間変換イメージの生成においては，物体中心の参照枠とともに環境中心の参照枠が関与していることが明らかにされている．本研究では，異なる参照枠がそれぞれ物体の心的回転の過程にどの程度寄与しているかを，回転軸が曖昧な心的回転課題を通して検討した．刺激は円盤物体で構成され，心的回転のテスト刺激とターゲット刺激の間の3次元回転軸に1パラメータの曖昧さが導入された．その可能な回転軸の中には，最小回転を実現する物体固有の回転軸とともに垂直あるいは水平の環境軸が含まれていた．実験参加者はテスト刺激の滑らかな回転運動をイメージし，回転後にテスト刺激上に描かれた矢印がどの方向を向くかを報告した．そしてその矢印の方向に基づいて心的回転で用いられた回転軸を推定した．その結果，心的回転方向の決定において垂直軸が大きな効果を持っているのに対して，水平軸はほとんど寄与していないことが明らかとなった．さらに，心的回転の角度が小さい場合には，観察者の視点の回転に基づくイメージ生成機能の関与が示唆された．これらの知見は，物体の心的操作において多重の競合する参照枠が機能していることを示すものである． |
| （英） | Previous studies have revealed that object-centered and environmental frames of reference are involved in mentally representing an object and its spatial transformations. This study examined the relative contributions of each reference frame to the process of mental rotation. We devised ambiguous mental rotation stimuli consisting of planar disk objects, with a one-parameter family of possible axes of rotation between target and test objects. The possible axes included both an object's intrinsic axis for minimum rotation and an environmental axis (vertical or horizontal). Participants were first required to imagine smooth one-shot rotation of the test object to the orientation of the target object. They then reproduced the direction of an arrow depicted on the top face of the test object after imagined rotation, from which the axis being used for mental rotation was estimated. The results demonstrate that when competing with the intrinsic axes, the vertical axis was more effectively used for mental rotation, but the horizontal axis was rarely used. Further analysis suggests that a viewer rotation strategy may be responsible for the small amount of mental rotation around the environmental axes. These findings are consistent with a view that multiple frames of reference are interactively engaged for mental manipulation of objects. | |
| キーワード | （和） | 心的回転 / 参照枠 / 物体固有軸 / 環境軸 / 視点回転 / / / |
| （英） | Mental rotation / Frame of reference / Object's intrinsic axis / Environmental axis / Viewer rotation / / / | |
| 文献情報 | 信学技報, vol. 109, no. 261, HIP2009-78, pp. 25-30, 2009年10月. | |
| 資料番号 | HIP2009-78 | |
| 発行日 | 2009-10-22 (HIP) | |
| ISSN | Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 | |
| 著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します．(許諾番号：10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) | |
| PDFダウンロード | HIP2009-78 |
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| 研究会情報 | |
| 研究会 | HIP |
| 開催期間 | 2009-10-29 - 2009-10-30 |
| 開催地（和） | 九州大学西新プラザ |
| 開催地（英） | Kyushu Univ. |
| テーマ（和） | 視知覚とその応用，一般 |
| テーマ（英） | |
| 講演論文情報の詳細 | |
| 申込み研究会 | HIP |
| 会議コード | 2009-10-HIP |
| 本文の言語 | 日本語 |
| タイトル（和） | 物体の心的操作における多重の参照枠 |
| サブタイトル（和） | |
| タイトル（英） | Multiple frames of reference for mental manipulation of objects |
| サブタイトル（英） | |
| キーワード(1)（和/英） | 心的回転 / Mental rotation |
| キーワード(2)（和/英） | 参照枠 / Frame of reference |
| キーワード(3)（和/英） | 物体固有軸 / Object's intrinsic axis |
| キーワード(4)（和/英） | 環境軸 / Environmental axis |
| キーワード(5)（和/英） | 視点回転 / Viewer rotation |
| キーワード(6)（和/英） | / |
| キーワード(7)（和/英） | / |
| キーワード(8)（和/英） | / |
| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） | 朝倉 暢彦 / Nobuhiko Asakura / アサクラ ノブヒコ |
| 第1著者 所属（和/英） | 京都大学 (略称： 京大) Kyoto University (略称： Kyoto Univ.) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） | 乾 敏郎 / Toshio Inui / イヌイ トシロウ |
| 第2著者 所属（和/英） | 京都大学 (略称： 京大) Kyoto University (略称： Kyoto Univ.) |
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| 講演者 | 第1著者 |
| 発表日時 | 2009-10-29 15:00:00 |
| 発表時間 | 20分 |
| 申込先研究会 | HIP |
| 資料番号 | HIP2009-78 |
| 巻番号（vol） | vol.109 |
| 号番号（no） | no.261 |
| ページ範囲 | pp.25-30 |
| ページ数 | 6 |
| 発行日 | 2009-10-22 (HIP) |
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