講演抄録/キーワード |
講演名 |
2019-07-20 10:55
超音波ドプラ法を用いた血流波形の耐雑音性の向上について ○許 淞鈞・芥川正武・榎本崇宏・北岡和義(徳島大)・田中弘之(鳴門教大)・木内陽介(徳島大) MBE2019-20 |
抄録 |
(和) |
近年,日本国内における死亡要因の約25%は心疾患等の循環器系疾患であることが厚生労働省より報告されている.本研究グループでは頚動脈血流速度波形に着目して超音波ドプラ法を用いた簡易型血流速度測定装置の開発を行ってきた.特に頚動脈は比較的容易に測定できる主要な動脈であり,測定部位の局所状態だけではなく,全身の循環器系の状態をある程度推定できる可能性がある.このためにはドプラ信号から血流速度波形をなるべく正確に求めることが必要である.
基本的にはドプラ信号を短時間フーリエ変換により時間周波数解析し,適当な閾値を用いて包絡線を抽出すればよいが,測定時に重畳する様々な雑音の影響を受ける.その結果,血流速度波形のピークなどの特徴点の検出が困難となる場合も多く,本研究ではドプラ信号のパワースペクトルにおいて,血流速度成分と背景雑音を遮断する遮断周波数を適応的に求める手法を提案した.
実測波形を用いて波形抽出を行なった結果,提案法は解析するドプラ信号に雑音を付加した場合でも抽出波形が影響を受けにくく,従来法と比較して優れた耐雑音性を持つことが確認された. |
(英) |
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キーワード |
(和) |
超音波 / ドプラ / 動脈硬化 / 循環器疾患 / 血流速度 / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 119, no. 137, MBE2019-20, pp. 7-11, 2019年7月. |
資料番号 |
MBE2019-20 |
発行日 |
2019-07-13 (MBE) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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