講演抄録/キーワード |
講演名 |
2020-03-06 13:20
多数無線LANが相互干渉する環境におけるRSSI情報を用いた確度の異なる2つの同時伝送判定規律に基づく伝送スループット向上法 ○川島 健・谷川陽祐・戸出英樹(阪府大) NS2019-246 |
抄録 |
(和) |
近年,無線LAN が広く普及し,多くの無線LAN が相互干渉するほど近接して配置される環境が増加している.このような環境において各無線LAN 内の各局(端末局および基地局) へ必要十分な通信帯域を割り当てるためには,電波干渉の関係上同時伝送可能な複数フレームを検出してそれらの同時伝送を促進することでさらし端末問題を最小限に抑制する必要がある.筆者らは,“フレーム単位での同時伝送可否判定や受信局から返信されるACK に対する同時伝送可否判定が行えない”,“各基地局を集中制御するサーバが必要である” 等の既存方式における問題を解決するため,集中制御サーバのような付加装置を用いず,ACK も含めたフレーム単位での同時伝送可否判定を通して複数フレームを同時伝送するフレーム伝送法を提案している.しかし,この先行提案方式における複数フレームの同時伝送は,傍受した先行伝送フレームのヘッダからその送受信局情報を取得する等の処理を必要とするため,受信電波信号を復号できないほど距離が離れた他局が送受信するフレームとの同時伝送は行えない.そこで本稿では,先行提案方式における同時伝送可否判定に対し,その判定履歴とフレーム送信局が検出している電波の受信信号強度のみに基づいて複数フレームの同時伝送可否を判定する規律を連携させたフレーム伝送法を提案,評価する. |
(英) |
Recently, by the increase of mobile devices like smart phones and tablets as well as note PCs, wireless LAN has been diffused. In such environment, many wireless LANs are placed densely. In general, the number of available wireless channels is much smaller than the number of wireless LANs, hence radio interference among wireless LANs becomes serious. In this paper, to transmit multiple frames more efficiently, we study frame transfer with different kinds of judgment schemes of parallel frame transfer in such interfering wireless LAN environments. |
キーワード |
(和) |
複数フレーム同時伝送 / キャプチャ効果 / 複数無線LAN 環境 / / / / / |
(英) |
Concurrent transfer of multiple frames / Capture effect / Interfering wireless LANs / / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 119, no. 460, NS2019-246, pp. 389-394, 2020年3月. |
資料番号 |
NS2019-246 |
発行日 |
2020-02-27 (NS) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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NS2019-246 |