講演抄録/キーワード |
講演名 |
2013-07-25 14:20
量子暗号の光源の偏波変動に対する偏波無依存化方式 ○浅井健志・長谷川俊夫・鶴丸豊広(三菱電機) OCS2013-21 |
抄録 |
(和) |
(事前公開アブストラクト) 量子暗号は,量子論により無条件安全性を保証する暗号技術である.その通信速度は受信ビット列の誤り率
(QBER, Quantum Bit Error Rate)に依存する.そしてQBER が5%を超えると,鍵共有ができなくなり,暗号として意味をなさ
なくなる.QBER の主な原因としては,検出器によるものと光学系の干渉明瞭度があるが,本稿では後者の干渉明瞭度に焦点を
あて,その改善策を示す.一般に干渉明瞭度を改善するための簡単な方法は,光の一部を動的に監視しフィードバックすること
である.しかし量子暗号では単一光子レベルの微弱光を扱うため,この方法は適切ではなく,かわりに干渉計における偏波無依
存温度を利用する方式が知られている.この方式は光の監視を行うことなしに,伝送路の偏波変動の影響を排除できるという特
徴を持つ.一方でこの方法には,光源の偏波変動には対応できないという問題がある.そこで本稿では,光源の偏波変動にも対
応できる新方式を提案する.既存方式では,送信側と受信側の干渉計で同一の偏波無依存温度を設定していた.これ対し提案方
式では,送信側と受信側で異なる温度を設定する.これにより伝送路の偏波変動のみならず,光源の偏波変動の影響を排除でき,
干渉明瞭度が改善されることが確認できた. |
(英) |
(Advance abstract in Japanese is available) |
キーワード |
(和) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 113, no. 156, OCS2013-21, pp. 13-18, 2013年7月. |
資料番号 |
OCS2013-21 |
発行日 |
2013-07-18 (OCS) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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OCS2013-21 |