講演抄録/キーワード |
講演名 |
2013-11-11 15:45
医用超音波装置における適応処理を用いた変位検出法 ○山本真理子・吉澤 晋・梅村晋一郎(東北大) US2013-58 |
抄録 |
(和) |
近年の演算速度の向上により,医用超音波装置はその特長であるリアルタイム性を保ちながら,大量な信号に複雑な処理を行えるようになった.受信素子ごとの受信信号に適応的な統計処理を行って加算係数を計算する整相方式である適応整相はその代表例である.今回,適応整相のアルゴリズムを拡張して,受信素子ごとの受信信号を用いてフレーム間の変位を推定する2次元変位の検出法を検討した.整相加算前の信号の位相差を自己相関により求め,最小二乗法により2次元変位を検出する従来法との比較を数値計算により行った.提案法は素子ごとの位相ずれに推定結果の確度による重みをつけて変位を検出するため,従来法からの変位検出精度の改善量は,軸方向よりラテラル方向で大きいと予測された.1個の散乱点がλ/3軸方向およびラテラル方向に動いた場合の検出精度をSNRを変えて評価した結果,SNRが低い場合,特に-6dB以下で両方向で精度の向上が認められた. |
(英) |
We have applied the minimum variance adaptive beamformer to displacement estimation in medical ultrasound imaging and shown improvement in estimation accuracy compared to the conventional method using autocorrelation and Least-square method at low SNR. The proposed method calibrates the weights of trasnducer signals and more improvement was expected along the lateral axis than along the longitudinal axis, while comparable improvements were found by the numerical experiment. |
キーワード |
(和) |
医用超音波装置 / 変位検出 / 適応処理 / / / / / |
(英) |
Medical Ultrasonography / Displacement Estimation / Adaptive Algorithm / / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 113, no. 284, US2013-58, pp. 25-30, 2013年11月. |
資料番号 |
US2013-58 |
発行日 |
2013-11-04 (US) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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US2013-58 |