講演抄録/キーワード |
講演名 |
2016-03-25 09:30
高性能計算システムのためのApproximate Computingネットワーク ○鯉渕道紘(NII)・藤木大地(慶大)・石井紀代(産総研)・藤原一毅(NII)・松谷宏紀・天野英晴(慶大) CPSY2015-147 DC2015-101 |
抄録 |
(和) |
センサー観測データやソーシャルデータ処理に代表されるビッグデータ計算は,物理法則などの理論に基づく厳密さが要求される計算と比べて,コンピュータとネットワークが保証する精度を大幅に緩和(誤差を大きく)しても結果の大勢に影響しないことが期待できる.
本研究ではデータセンター,スーパーコンピュータにおいてこれらのアプリケーションを対象にして,ある程度の誤りを含む通信を許容することにより高バンド幅低遅延を達成する Approximate Computing ネットワークを提案,評価する.
Approximate Computing ネットワークでは,(1) 多値変調により,光リンクのバンド幅を10倍向上させ,
(2) Forward Error Correction (FEC)によるエラー検出訂正を行わないことで1ホップあたりの転送遅延を現状維持し,
(3) アプリケーションの転送データ構造に基づくシンボルマッピングにより,ビットエラーが発生した場合の転送データの数値誤差を抑制する.
さらに,数値誤差が許容されない従来のデータ転送についても,このシンボルマッピングを工夫することで,サポート可能である.
Approximate Computing ネットワークを用いることで,CG,FTについては各々15,39%の実行時間の向上と解の収束,K-means クラスタリングにおいては44%の実行時間の向上と0.002%の誤差を達成した. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
相互結合網 / Approximate Computing / 光通信技術 / / / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 115, no. 518, CPSY2015-147, pp. 157-162, 2016年3月. |
資料番号 |
CPSY2015-147 |
発行日 |
2016-03-17 (CPSY, DC) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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CPSY2015-147 DC2015-101 |