講演抄録/キーワード |
講演名 |
2017-11-09 13:00
[ポスター講演]音楽音響信号解析のためのガンマ過程に基づく無限相関テンソル分解 ○吉井和佳(京大/理研) IBISML2017-35 |
抄録 |
(和) |
本稿では,モノラル音響信号の音源分離を例に,任意のテンソルデータに対して,全ての要素間の相関を考慮しながら低ランク近似を行うことができる相関テンソル分解 (CTF) を提案する.非負値制約付きの低ランク近似技法は,非負値行列分解 (NMF),非負値テンソル分解 (NTF),半正定値テンソル分解 (PSDTF) と発展してきており,CTFはこの系統における究極形である.音源分離においては,従来,NMFを用いて,混合音の各時刻におけるパワースペクトル(非負ベクトル)を,少数の基底スペクトル(非負ベクトル)の線形和で近似するのが一般的であった.近年,位相情報の重要性が認識され,PSDTFを用いて,複素スペクトルを構成する周波数ビン間の共分散行列を,基底共分散行列の線形和で近似する方法が提案されている.一方,CTFでは,複素スペクトログラムを構成するすべての時間周波数ビン間の共分散行列を,周波数方向の共分散行列と時間方向の共分散行列とのクロネッカー積の和で近似する.その結果,すべての時間周波数ビン間の相関を考慮したウィナーフィルタを用いて,位相の整合性を考慮しつつ,音源信号の複素スペクトログラムを一挙に推定することが可能となる.CTFでは,EMアルゴリズムあるいは補助関数法を用いた最尤推定や,ガンマ過程に基づく基底数の無限化が可能であることを示す. |
(英) |
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キーワード |
(和) |
音楽音響信号解析 / 非負値行列分解 / テンソル分解 / 音源分離 / ノンパラメトリックベイズ / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 293, IBISML2017-35, pp. 1-8, 2017年11月. |
資料番号 |
IBISML2017-35 |
発行日 |
2017-11-02 (IBISML) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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