講演抄録/キーワード |
講演名 |
2017-11-09 13:00
[ポスター講演]調とリズムを考慮した階層隠れセミマルコフモデルに基づく歌声の自動採譜 ○錦見 亮(京大/理研)・中村栄太(京大)・後藤真孝(産総研)・糸山克寿・吉井和佳(京大) IBISML2017-54 |
抄録 |
(和) |
本稿では歌声F0軌跡から音楽的に自然な音符系列を推定する統計的手法を示す.歌声の発音時刻やF0は楽譜に示されたビート時刻や音符の音高からの大きな逸脱を含むため,歌声F0軌跡の時間・周波数方向への離散化による音符推定の精度を向上するためには,楽譜の音楽的な自然さを表現する楽譜モデルが重要である.我々は調とリズムに依存する音符の音高を表現する楽譜モデルと楽譜 (音符系列) から時間・周波数方向に逸脱する歌声F0軌跡を表現するF0モデルとを統合した階層隠れセミマルコフモデル (HHSMM: hierarchical hidden semi-Markov model) を提案する.楽譜モデルでは,確率的に生成された調に従って音符の音高が生成される.さらに,音符の開始位置はビートの$1$次元格子上に定義されたマルコフ過程に従って生成される.F0モデルでは,歌声の発音時刻の時間方向の逸脱,音符間におけるF0の滑らかな遷移,F0の周波数方向の逸脱が確率的に生成され,楽譜に付与される.提案法では,楽譜モデルとF0モデルが音符推定に与える影響を考慮しながら,入力の歌声F0軌跡から尤もらしい音符系列を推定する.実験結果から調やリズムを考慮しない場合と比較して,提案法による音符系列の推定精度が向上することを示した. |
(英) |
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キーワード |
(和) |
歌声 / 自動採譜 / 階層隠れセミマルコフモデル / / / / / |
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文献情報 |
信学技報, vol. 117, no. 293, IBISML2017-54, pp. 147-153, 2017年11月. |
資料番号 |
IBISML2017-54 |
発行日 |
2017-11-02 (IBISML) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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