講演抄録/キーワード |
講演名 |
2019-03-07 14:30
エコー拡散法とオクターブ類似性を用いた会議録用音声データの改ざん検知の実装に関する研究 ○大垣翔矢(北九州市大)・荒木俊輔(九工大)・宮﨑 武・上原 聡(北九州市大)・野上保之(岡山大) IT2018-84 ISEC2018-90 WBS2018-85 |
抄録 |
(和) |
近年, ICレコーダーの高性能化やスマートフォン等の小型デバイスの普及により, 会議内容を録音する機会が増加している. これに伴い, 会議内容を録音した音声データは事件や問題が発覚した際の重要な証拠物となっている. そのため, このような証拠物として扱う音声データは何も変更が加えられていないことの保証が求められる. しかし, 近年音声データの高機能編集が容易になり, 何者かによって書き換えられた箇所の特定が困難になっているため, 攻撃者による音声データの改ざんという問題が現実味を帯びてきた. この様な脅威を排除するために, データの正当性を保証する仕組みの必要性が高まっている. そこで本研究では, 電子透かしを用いた会議録用音声データの改ざんに対する耐性強化と実装可能なシステムの構築を行う. 今回, 提案手法を用いて録音中の音声データに電子透かしを埋め込むことで, 改ざん検知対象以外の音声データを使用せず, 所有者や検証者を含む全ての者による音声データの改ざんを防ぎ, 音声データの正当性を保証することを目的とする. 本研究では, 透かしの入った音声データに一部編集を加えて改ざん攻撃を行い, 改ざん箇所特定について評価する. |
(英) |
In this paper, we propose strengthen the robustness against tampering of audio data for conference recording using audio watermark and builds an application that can be implemented. The purpose of this study is to embed the digital watermark in the recorded data while recording the long-time audio data using the proposed method. This method requires only the embed audio data to detect the tampering. Thus, it is possible to prevent tampering with voice data by all persons including the owner and the verifier, and to guarantee the validity of the audio data. |
キーワード |
(和) |
音声電子透かし / エコー拡散法 / オクターブ類似性 / 改ざん検知 / / / / |
(英) |
audio watermark / echo spread method / octave similarity / detecting falsification / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 118, no. 478, ISEC2018-90, pp. 57-64, 2019年3月. |
資料番号 |
ISEC2018-90 |
発行日 |
2019-02-28 (IT, ISEC, WBS) |
ISSN |
Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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IT2018-84 ISEC2018-90 WBS2018-85 |