| 講演抄録／キーワード |
| 講演名 |
2020-12-17 10:15
録音音声とライブ音声による説明の違いが聞き手反応に及ぼす影響
○高松屋友翼・森 大毅（宇都宮大） |
| 抄録 |
（和） |
人間同士の対話において、聞き手は相槌や復唱などの聞き手反応をする。しかしシステムとの対話において、聞き手反応は見られない。本研究の目的は、システムに対して人間が聞き手反応を示さない原因を明らかにすることである。聞き手反応が見られない理由の1つに、システムの発話が聞き手の発話に対して適応的でないことが挙げられる。そこで、人間のライブ音声による説明と録音した肉声の再生による説明との間で聞き手反応に違いが見られるかの分析を行った。その結果、人間がその場で発した音声による説明と録音音声による説明の間で聞き手反応の違いは見られなかった。すなわち、説明者の音声が聞き手に適応的であることが、聞き手反応が表出するための必須条件であるとは言えないことがわかった。一方、時間経過に伴う聞き手反応の減少率は録音音声による説明の方が大きい傾向が見られ、説明者の音声が聞き手に適応的でないことが無意識下の行動に表出した可能性が示唆された。 |
| （英） |
In human interaction, listeners continually produce vocal responses such as interjections, backchannels, and repetition. However, they never respond to a spoken dialog system. The aim of this study is to reveal why users do not produce backchannel-like response to spoken dialogue systems. Possible cause of this might be the lack of the adaptation of system's voice to the listener's speech. Therefore, we analyzed whether there is a difference in the appearance of response tokens between the explanations with live speech of human and those with pre-recorded speech. As a result, there observed no difference in the two conditions. This suggests that the adaptiveness of the speaker to the listener is not essential to facilitate listener's response tokens. |
| キーワード |
（和） |
対話システム / ライブ音声 / 録音音声 / 聞き手反応 / / / / |
| （英） |
dialogue system / live speech / pre-recorded / response tokens / / / / |
| 文献情報 |
信学技報 |
| 資料番号 |
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