| 講演抄録/キーワード |
| 講演名 |
2021-03-16 16:30
二値と多値を想定する言語表現 ~ 「何なら」の典型用法と新用法の記述的考察 ~ ○坂本暁彦(東京電機大) HCS2020-85 |
| 抄録 |
(和) |
人のことばには,二値と多値を想定する言語表現が存在する.疑問文がその事例として挙げられる.Yes/No疑問文は基本的に,ある命題の肯定値あるいは否定値の指定を相手に求める質問として機能する.また,Wh疑問文には,答えとして想定されうる複数の命題があり,話し手は,Wh語への値指定を聞き手に求めることで,答えとなる命題を導く.このように,Yes/No疑問文は二値を,Wh疑問文は多値を想定しつつ,相手に値指定を求める形の言語表現として理解できる.本研究では,「何なら」という日本語の表現を考察の対象とする.「何なら」には,直観的に「あなたが望むなら」のように解される,辞書にも意味・用法の記載がある典型用法と,辞書記述にはないが近年若者を中心に用いられるようになった,「極端なことを言えば」のような意味を持つ新用法がある.本研究では,典型用法が二値を,新用法が多値を想定する言語表現として記述可能であることを示す.また,新用法は,極端な事態の断定をする際に用いられることを示すが,当該用法が断定として機能する背後には,発話に先行してWh語に何らかの値を話者が想定するという,修辞疑問文の持つ特徴と並行的な文法上の仕組みが隠れているということについても論じる. |
| (英) |
(Not available yet) |
| キーワード |
(和) |
Wh語 / 提案 / 断定 / ポライトネス / 修辞疑問文 / / / |
| (英) |
Wh-words / Proposal / Assertion / Politeness / Rhetorical Questions / / / |
| 文献情報 |
信学技報, vol. 120, no. 432, HCS2020-85, pp. 103-108, 2021年3月. |
| 資料番号 |
HCS2020-85 |
| 発行日 |
2021-03-08 (HCS) |
| ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
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