講演抄録/キーワード |
講演名 |
2021-09-17 11:00
家電使用時の不快感低減のためのアニマシー知覚を用いたAR状態提示 ○馬場 建・磯山直也・内山英昭・酒田信親・清川 清(奈良先端大) MVE2021-10 |
抄録 |
(和) |
家電製品を使用するにあたり,事前に家電製品の状態を知る必要があることや,疲労を伴う操作があるため,行動前に意欲を向上させることから終了にかけて煩わしさを感じる場合がある.その煩わしさは,つい操作したくなる特性と,使用者が対処すべき行動の判断を補助する状態提示により低減できると考えられる.本稿では,この煩わしさの解決のために,AR (Augmented Reality) を用いて家電製品自体にアニマシー知覚 (観察対象に生き物らしさを感じる感覚) を生起させる手法を提案する.具体的には,四肢や顔・動作を付加した家電製品の3Dモデルを,ARグラスで実際の家電製品に重畳することでアニマシーを与え,その家電製品の状態に合わせて3Dモデルを動かすことで状態提示を行う.冷蔵庫を対象とした試作システムでは,物体追跡と提示内容の変更機能,ログの取得機能を実装した.フォーカスグループを実施した結果,冷蔵庫に重畳した際の見た目や振る舞いを自然に感じられるように,腕・顔・耳が重要な要素として付加されることがわかった.提案手法の評価のために,テキスト提示手法を比較対象とし,シナリオに基づいて被験者が冷蔵庫を操作する被験者間実験を実施した.実験の結果,提案手法ではアニマシー知覚の生起と親近感の向上が見られ,不快感低減の可能性や学習コストの低さが示された. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
アニマシー知覚 / 行動時の不快感低減 / Augmented Reality / 家電製品 / / / / |
(英) |
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文献情報 |
信学技報, vol. 121, no. 179, MVE2021-10, pp. 13-18, 2021年9月. |
資料番号 |
MVE2021-10 |
発行日 |
2021-09-10 (MVE) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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