講演抄録/キーワード |
講演名 |
2022-06-08 11:10
複数FPGAボードによる多チャネル短波海洋レーダの試作 ○長名保範・玉城大地・藤井智史(琉球大) RECONF2022-17 |
抄録 |
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沿岸域における流況や波浪計測には従来、観測ブイや海底設置型の波浪計な
どが用いられてきたが、これらを運用するためは海上での維持管理作業が必
須であり、高い運用コストが必要である。一方、短波海洋レーダは観測設備
がすべて陸上設置であり、保守が容易で運用コストの削減が期待できるうえ、
広い観測範囲のデータを準リアルタイムで取得可能である。著者らの研究グ
ループでは短波海洋レーダのさらなる低価格化を目指して、アナログ回路に
よる信号処理を極力排した、ZynqMP FPGA SoCによる短波海洋レーダのディ
ジタル実装に取り組んでおり、すでに2020年より試験的な観測を開始してい
る。このレーダは送信1ch、受信8chのDA/ADチャネルを持ち、8chアンテナア
レイによる受信信号からビーム形成を行うことで左右±45度の範囲
で観測を行っている。通常、短波海洋レーダーでは垂直偏波のみを用いて観
測を行うが、このレーダのアンテナアレイには水平偏波の送受信素子が備え
られており、これによって船舶や航空機などの観測を行う多用途化を検討中
である。これには、受信のADチャネルを2倍の16chに増設する必要があるが、
既設のFPGAボードにはこれ以上の高速ADCの接続は不可能であった。そこで、
SFPケーブルを用いて高速シリアルリンクで接続した別のKintex Ultrascale
FPGAボードに新たに8ch ADCを接続することで16ch化を実現した。本研究報
告では、この16ch拡張部分を含むレーダ送受信機の構成と、初期の観測デー
タについて報告する。 |
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キーワード |
(和) |
短波海洋レーダ / FPGA / ソフトウェア無線 / / / / / |
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文献情報 |
信学技報, vol. 122, no. 60, RECONF2022-17, pp. 74-79, 2022年6月. |
資料番号 |
RECONF2022-17 |
発行日 |
2022-05-31 (RECONF) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
査読に ついて |
本技術報告は査読を経ていない技術報告であり,推敲を加えられていずれかの場に発表されることがあります. |
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RECONF2022-17 |