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講演名 |
2022-10-13 15:25
遮断円筒導波管反射法によるLi(N(SO2CF3)2)水溶液の複素誘電率測定 ○柴田幸司(八戸工大)・大谷恵理香・韓 智海(新潟大)・藤原康平・時田幸一(都立産技研センター)・梅林泰宏(新潟大) EMCJ2022-46 MW2022-92 EST2022-56 |
抄録 |
(和) |
本研究では, Li(N(SO2CF3)2)を含む水溶液の複素誘電率を10MHz - 1.0 GHzの周波数帯域で測定して導電率と誘電損失を分離しつつ評価した. 具体的には, インピーダンスの測定機器にRF I-V法に基づくLCRメータ, 溶液を充填する治具にNコネクタの同軸給電の遮断円筒導波管, 誘電率の推定にSOM(short, open及び1種類の基準物質)標準と比較する公式を用いた. そして先ず, 治具を装着前の測定系の同軸端をSOL(short, openおよびmatched-load)で校正後, 治具を取り付けSOM(ここで基準物質は純水)の各終端条件にてSOL校正面でインピーダンスを測定した. 次に, 被測定物質として溶質にLi(N(SO2CF3)2), 溶媒にH2Oからなる濃度を変化させた水溶液を選定し, 治具に各溶液を挿入時の入力インピーダンスの測定値からSOM終端でのインピーダンスと比較する公式にて10MHz - 1.0 GHzの周波数帯域での各種液体の複素誘電率を推定した. その結果, リチウム塩を含む溶液では低周波帯で複素誘電率の虚部の直線的な変化を確認した. 更に, 10, 30及び50MHzでの複素誘電率の虚部の評価結果から, 10MHzにて各試料の導電率を算出した. そして, この導電率に起因する誘電損失も10 - 50MHzでの直線的な変化および溶質の濃度の違いによる誘電損失の違いを確認した. 最後に, 各水溶液の導電率に起因する損失を分離した誘電損失も計算して10MHz - 1.0 GHzの周波数帯域で評価した. その結果, 溶液の違いによる低周波帯での誘電損失の違いが評価できた. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
誘電率測定 / 液体 / 同軸線路 / 校正 / S11 / インピーダンス測定 / / |
(英) |
Dielectric measurement / Liquids / Coaxial line / Calibration / S11 / Impedance measurement / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 122, no. 207, MW2022-92, pp. 58-63, 2022年10月. |
資料番号 |
MW2022-92 |
発行日 |
2022-10-06 (EMCJ, MW, EST) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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