講演抄録/キーワード |
講演名 |
2023-05-17 13:30
2枚の追加カードを用いた多入力AND秘密計算におけるシャッフル回数の削減 ○吉田拓叶(一関高専)・中林佳祐・田中滉大(東北大)・千田栄幸(一関高専)・水木敬明(東北大) ISEC2023-7 |
抄録 |
(和) |
カードベース暗号は,物理的なカード組を用いて秘密計算を実現するものである.
カードベースプロトコルを比較する際には「追加カードの枚数」や「シャッフルの回数」がよく評価指標として用いられる.
本稿では,追加カードを2枚に固定して$n$入力のANDを秘密計算するプロトコルを対象とし,シャッフル回数をどこまで減らせるかを検討する.
Mizuki-Soneの6枚ANDプロトコルを$n-1$回繰り返せば$n$入力ANDを秘密計算できるので,この問題のシャッフル回数の自明な上界は$n-1$回である.
シャッフル回数を削減する手法として,2020年に提案されたShinagawa-NuidaのBatchingと呼ばれる技術があり,これを用いることで上述の上界を改善できることがCSS 2021において報告されている.
本稿ではこの研究を更に進め,2枚の追加カードを用いた$n$入力ANDの秘密計算にBatching技術を適用して得られるプロトコル群を「MSbatchingゲーム」として定式化し,このゲームを解析することで,このプロトコル群の中でシャッフル回数の最小値を(ある範囲の$n$において)示す. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
カードベース暗号 / 秘密計算 / カード組 / / / / / |
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文献情報 |
信学技報, vol. 123, no. 26, ISEC2023-7, pp. 35-42, 2023年5月. |
資料番号 |
ISEC2023-7 |
発行日 |
2023-05-10 (ISEC) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
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