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| 講演抄録／キーワード | ||
| 講演名 | 2014-08-13 13:00 日本語文処理における文処理方略とワーキングメモリー負荷の事象関連電位（ERP）による研究 ～ left-corner parsingとDependency Locality Theoryの観点から ～ ○内田翔大（東大）・宮本エジソン（筑波大）・広瀬友紀・小林由紀・伊藤たかね（東大）  TL2014-30 |
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| 抄録 | （和） | この研究では、事象関連電位（ERP）実験を行い、文頭名詞句の格のみが異なる文の処理を比較した。まず、場所を表す付加詞が文頭のヲ格目的語に続く場合、文頭のガ格主語に続く場合に対し、持続性右側前方陰性波が検出され、ヲ格目的語によって大きなワーキングメモリー負荷があることを示す。次に、付加詞が文頭の二格目的語に続く場合、文頭のガ格主語に続く場合に対し、N400と持続性左側前方陽性波が検出され、二格目的語によって予測とは違う入力による処理負荷があることを示す。この結果はleft-corner parserのサブクラスによって累積的に構築される統語構造に基づいてワーキングメモリー負荷が計算されるモデルの予測に合致する。このようなモデルでは、ヲ格目的語の名詞句によって動詞が予測され、ヲ格目的語名詞句と予測された動詞の間にVP内付加詞が挿入されると、ワーキングメモリー負荷が増大する。また、二格目的語の名詞句によってヲ格目的語が予測されるので、VP内付加詞によって予測が裏切られると、予測に反した事による付加が増大する。一方、主格の名詞句ではそのどちらの予測もなされないので基準条件の役割を果たす。この結果はDependency Locality Theoryのようなワーキングメモリー負荷を統語的依存関係から説明しようとするような今までのモデルでは説明でないものであった。 |
| （英） | We report event-related potentials to long locative adjuncts following different types of NPs. First, when the adjunct followed an accusative object NP, it elicited a sustained right anterior negativity compared to when it followed a nominative subject NP, suggesting that accusative objects impose a larger memory load. Second, after a dative object NP, the adjunct elicited a combination of N400 and sustained left anterior positivity compared to when it followed a nominative subject NP, suggesting that a larger mismatch cost is involved in the processing of dative objects. The results are compatible with a model that measures memory load based on the syntactic representations built incrementally by a subclass of left-corner parsers. In such a model, an accusative object NP leads to the prediction of a verb, therefore memory load increases when a VP-internal adjunct intervenes between the accusative object NP and the predicted verb. In contrast, a dative object NP leads to the prediction of an accusative NP; therefore, a mismatching cost is incurred when the prediction is falsified by a VP-internal adjunct. The nominative subject serves as a baseline because it predicts neither a verb nor a direct object. The results are not compatible with previous models such as the Dependency Locality Theory, which use dependency relations to predict memory load. | |
| キーワード | （和） | Left-corner / 事象関連電位 / ワーキングメモリー / 文処理方略 / DLT / 文処理 / 日本語 / |
| （英） | left-corner parsing / ERP / working memory / parsing algorithm / DLT / sentence processing / Japanese / | |
| 文献情報 | 信学技報, vol. 114, no. 176, TL2014-30, pp. 101-106, 2014年8月. | |
| 資料番号 | TL2014-30 | |
| 発行日 | 2014-08-05 (TL) | |
| ISSN | Print edition: ISSN 0913-5685 Online edition: ISSN 2432-6380 | |
| 著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します．(許諾番号：10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) | |
| PDFダウンロード | TL2014-30 |
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| 研究会情報 | |
| 研究会 | TL |
| 開催期間 | 2014-08-12 - 2014-08-13 |
| 開催地（和） | 東京大学 駒場キャンパス １８号館ホール |
| 開催地（英） | The University of Tokyo (Komaba) 18 Bldg. Hall |
| テーマ（和） | 人間の言語の処理・学習 |
| テーマ（英） | Mental Architecture for Processing and Learning of Language |
| 講演論文情報の詳細 | |
| 申込み研究会 | TL |
| 会議コード | 2014-08-TL |
| 本文の言語 | 英語（日本語タイトルあり） |
| タイトル（和） | 日本語文処理における文処理方略とワーキングメモリー負荷の事象関連電位（ERP）による研究 |
| サブタイトル（和） | left-corner parsingとDependency Locality Theoryの観点から |
| タイトル（英） | An ERP study of parsing and memory load in Japanese sentence processing |
| サブタイトル（英） | A comparison between left-corner parsing and the Dependency Locality Theory |
| キーワード(1)（和/英） | Left-corner / left-corner parsing |
| キーワード(2)（和/英） | 事象関連電位 / ERP |
| キーワード(3)（和/英） | ワーキングメモリー / working memory |
| キーワード(4)（和/英） | 文処理方略 / parsing algorithm |
| キーワード(5)（和/英） | DLT / DLT |
| キーワード(6)（和/英） | 文処理 / sentence processing |
| キーワード(7)（和/英） | 日本語 / Japanese |
| キーワード(8)（和/英） | / |
| 第1著者 氏名（和/英/ヨミ） | 内田 翔大 / Shodai Uchida / ウチダ ショウダイ |
| 第1著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
| 第2著者 氏名（和/英/ヨミ） | 宮本 エジソン / Edson T. Miyamoto / ミヤモト エジソン |
| 第2著者 所属（和/英） | 筑波大学 (略称： 筑波大) University of Tsukuba (略称： Univ. of Tsukuba) |
| 第3著者 氏名（和/英/ヨミ） | 広瀬 友紀 / Yuki Hirose / ヒロセ ユキ |
| 第3著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
| 第4著者 氏名（和/英/ヨミ） | 小林 由紀 / Yuki Kobayashi / コバヤシ ユキ |
| 第4著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
| 第5著者 氏名（和/英/ヨミ） | 伊藤 たかね / Takane Ito / イトウ タカネ |
| 第5著者 所属（和/英） | 東京大学 (略称： 東大) University of Tokyo (略称： Univ. of Tokyo) |
| 第6著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
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| 第7著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
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| 第8著者 氏名（和/英/ヨミ） | / / |
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| 講演者 | 第1著者 |
| 発表日時 | 2014-08-13 13:00:00 |
| 発表時間 | 30分 |
| 申込先研究会 | TL |
| 資料番号 | TL2014-30 |
| 巻番号（vol） | vol.114 |
| 号番号（no） | no.176 |
| ページ範囲 | pp.101-106 |
| ページ数 | 6 |
| 発行日 | 2014-08-05 (TL) |
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