講演抄録/キーワード |
講演名 |
2024-01-25 15:30
EID AlGaN/GaN MOS-HEMTにおけるAl2O3ゲート酸化膜直下の電子状態解析 ○南條拓真・清井 明・今澤貴史・古橋壮之・西川和康(三菱電機)・江川孝志(名工大) ED2023-68 MW2023-160 |
抄録 |
(和) |
ノーマリオフ動作するプレーナ型のExtrinsically Electron Induced by Dielectric (EID) AlGaN/GaN MOS-HEMTは,ドライエッチング等の半導体層へのダメージが懸念されるプロセスを使用せずに作製できるため,高い信頼性と安定性を備えた電力変換用の高速高出力スイッチング素子として期待される.しかしながら,このEID-HEMTおいて報告されているしきい値電圧は0.5~0.9 Vであり,電力用変換素子として十分に高い値とは言えない.この原因を調査するために,本検討ではHard X-ray Photoelectron Spectroscopy(HAXPES)を用いてEID-HEMTにおけるAl2O3ゲート酸化膜直下の電子状態解析を実施した.その結果,誘電膜が堆積されていないAlGaN表面の状態と比較して,Al2O3ゲート酸化膜を堆積した場合のAlGaN表面では,Ga 2pとN 1sのスペクトルが共に高エネルギー側にシフトしていることが確認された.ただし,そのシフト量はEID膜として用いるSiO2膜の場合と比較すると小さい値であった.ゲート酸化膜に用いたAl2O3膜の場合にもEID膜として用いるSiO2膜と同様に完全空乏したヘテロ界面に2DEGを誘起する働きがあることがわかった. |
(英) |
(Not available yet) |
キーワード |
(和) |
AlGaN/GaN / HEMT / thin barrier / EID / MOS / 2DEG / threshold voltage / HAXPES |
(英) |
/ / / / / / / |
文献情報 |
信学技報, vol. 123, no. 365, ED2023-68, pp. 11-14, 2024年1月. |
資料番号 |
ED2023-68 |
発行日 |
2024-01-18 (ED, MW) |
ISSN |
Online edition: ISSN 2432-6380 |
著作権に ついて |
技術研究報告に掲載された論文の著作権は電子情報通信学会に帰属します.(許諾番号:10GA0019/12GB0052/13GB0056/17GB0034/18GB0034) |
PDFダウンロード |
ED2023-68 MW2023-160 |